ESD(持続可能な開発のための教育)とは

(文部科学省のホームページ参照)


ESDはEducation for Sustainable Developmentの略で「持続可能な開発のための教育」と訳されています。今、世界には気候変動、生物多様性の喪失、資源の枯渇、貧困の拡大等人類の開発活動に起因する様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、人類が将来の世代にわたり恵み豊かな生活を確保できるよう、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことで、問題の解決につながる新たな価値観や行動等の変容をもたらし、持続可能な社会を実現していくことを目指して行う学習・教育活動です。

つまり、ESDは持続可能な社会の創り手を育む教育です。

ESDとSDGsの関係

2015年に採択された「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、2030年までに「誰一人取り残さない」社会の実現を目指しています。
そしてESDは、ターゲットの1つとして位置付けられているだけでなく、SDGsの17全ての目標の実現に寄与するとの位置づけがあります。つまり、持続可能な社会の創り手を育成するESDは、持続可能な開発目標を達成するために不可欠である質の高い教育の実現に貢献するものとされているのです。

屋久島町ESDグローバルアドバイザーとして

これまで20年間に渡るアフリカや東南アジア諸国の国際協力分野(国際保健)の現場での活動経験が認められ、杉下真絹子(カレイドフォレスト株式会社代表取締役社長)は2021年度より屋久島町教育委員会から「ESDグローバルアドバイザー」として正式に委嘱を受け、屋久島の様々な学校(小・中・高)から依頼を受け、職員研修や子供たちへの授業を行っています。


地球の未来を創造できる子供たちのために、SDGsやESDの概念や実践のみならず、人権やキャリア教育分野での関連授業も各学校のニーズに合わせてカスタマイズして授業を行ってきました。

また、屋久島の学校のみならず、鹿児島市や奈良市の学校から依頼を受け、出張授業やオンライン授業を行うなど、子供たちのICT(Information and Communication Technology)教育をパソコンやタブレット端末、インターネットなどの情報通信技術を活かして活動を広げています。

これまで屋久島町内のすべての小・中・高校対象に様々な形態で研修や授業を行うだけでなく、奈良市や鹿児島市内にある小学校でも対面やオンラインでの授業を開始しています。2021年および2022年の2年間で学校職員430人、学生2,300人を対象にニーズに合わせた授業を提供してきました。以下にその内容を紹介します(一部抜粋)。

  • 世界の貧困課題から学ぶ:私たちにできること~SDGs/ESD研修
  • 屋久島型ESDに新たな視点を加えてSDGsを考えてみよう!~屋久島と世界を繋げる~
  • 総合的な学習の時間を核としたカリキュラムマネージメントの在り方について
  • 地球とわたしとSDGs
  • 私たちの社会課題をひも解いていこう
  • SDGsから見える世界を広げてみよう
  • SDGsポスターセッション
  • SDGs色んな視点で屋久杉の歴史を考えてみよう
  • 水の力~SDGsの実現へ
  • 物事をいろんな角度から見る・考えるツール
  • 住み続けられるまちづくりと国際キャリア
  • 屋久島の教育を通してグローカル人材を育てよう
  • 国際協力とわたし、10のメッセージ
  • これからの未来をつくるみんなへ大切なメッセージ
  • 世界は多様性に満ちている


最近では、国際協力NGOなど国際協力事業を行う団体の開発教育のアドバイザーとして支援も行っています。今後は、SDGsの先にあるリジェネラティブ・リーダーシップ(Regenerative Leadership)の内容を取り入れながら、学校関係のみならず市民団体や企業向けに講演、研修、授業(対面およびオンライン)などの依頼を受けていますので、気軽にご相談くださいませ。

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