カレイドフォレスト_コンセプトブック
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私たちが森を見るとき、 森も私たちを見ている森と私たちは、大きないのちの流れでつながっている7私が屋久島へ移住したのは2020年です。その前から年に何度か屋久島へ通って、ヨガのワークショップに参加したり、仲間たちとリトリートを行ってきました。初めて屋久島を訪れた時は、自分でも不思議なくらい、森の魅力に惹かれました。細胞レベルで身体がザワザワして、本能が呼び起こされる感じがして。やっぱり屋久島ってすごく特別な場所だと思います。地球とつながれるような気がするし、場のもつ力が強い。ちょっと入ると深い森を感じることができて、島全体が森の気配に包まれているのが魅力です。その頃私は子どもを二人抱えていて、下の子はまだ2歳でした。国際協力の前職から次の道を探していた転換期の時期でもあったんです。そんな人生のターニングポイントで、屋久島の森に入ると心から安心できました。この時期にすどっぷり自然に入ったことで、素の自分に向き合えたように思います。あの時の自分に森が必要だったように、きっと他の人も自然とつながり直したいと思っていると感じ、どうしたら皆さんを森にいざなうお手伝いができるだろうかと考えるようになりました。現代の人たちは思考優位で、森に入ってもなかなかすんなり馴染めない人も多いです。人と自然をいい形でつなぐには、ちゃんとしたロジックやメソッドを元にプログラムをつくれるといいなと考えるようになりました。 まずは日本の森林セラピーソサエティのガイドとセラピストの資格を取得しました。日本は森林セラピーの発祥の地で、ストレス軽減や免疫力アップなど、森に入る効果が科学的にも証明されています。ただ、ガイドするための体系だったプログラムメソッドがなかったんですね。自然とつながり直すお手伝いを

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